初夏を感じさせる気持ち良き風が通る空間で瑞々しい苔が寄り添うお庭を横目に
開催させて頂いた、京都はtonotoでの 珈琲 ノ 席。

時折、珈琲が片口に滴る音と雨音が重なりまるで自然の中で一体になってるような感覚になりました。
山本亮平さんの作品を自身の珈琲の文脈を通して表現できたこと。
それを感じ、愉しんでくれたお客様、「こんな珈琲の呑み方、愉しみ方があるんだ」と作品の愉しみ方の幅を少しでも広げられたのであればこれ以上嬉しいことはありません。

一時間半という時間、全五回の全ての 珈琲 ノ 席 が来てくださったお客様や
流れる空気や聞こえてくる音で毎席その景色を変えどの時間も特別な時間になりました。
今回提供させて頂いた甘味は二種。
一、あんこ玉 白と黒

「あんこ とエチオピアが合う」という発見は夕食後の甘味の時間でのこと。甘味担当の奈菜子の祖父母が残した小田原の果樹農園で二人で採ってきた甘夏と金柑のコンフィチュールを混ぜて爽やかに。
エチオピアの華やかに残る香り高さに合わせて地元で有名な餡子屋の黒糖をたっぷりと使った黒糖クリームチーズ。
芳ばしく鼻腔を突く珈琲豆の香りの良さを届けたくお客様に頂く直前に珈琲豆を砕いてあんこ玉の上にまぶしてお召し上がり頂きました。
二、チョコレートテリーヌ-初夏-

どっしりと深くまったりとしたケニアに合わせてのは同じく深いチョコレートとガツンとしたラム酒。
えぐみや苦みが残りやすいピールをしっかりと煮こぼしてじっくり美味しくなるなるように仕上げました。
こんなご時世にも関わらず来てくださったお客様本当にありがとうございました。
またtonotoの武さん、作家の山本亮平さんには感謝しきれません。
ありがとうございました。
